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注文住宅を建てようと考える方には、素材について詳しく知りたいという人も多いのではないでしょうか。
温もりのある風合いが魅力の自然素材、地元の森林維持にも貢献できる地元材など、注文住宅を構成する素材はさまざまです。そこで今回は、注文住宅で用いられる素材について解説します。
自然素材に明確な定義はありませんが、一般的には化学物質の含まれる素材を避けて造られた家を、「自然素材の住宅」と呼ぶことが多いです。
具体的には、無垢材や漆喰、珪藻土、セルロースファイバーなどが自然素材として挙げられます。
天然由来の温かみや柔らな印象が自然素材の魅力です。また、近年はシックハウス症候群(建材由来の化学物質による健康被害)が問題視されており、シックハウス症候群のリスクを低減させたいと考える方からも、自然素材が好まれています。
通常の住宅では安価な輸入木材を用いるケースが一般的ですが、注文住宅では国産や地元産の木材を用いることも可能です。
日本で育った木は、梅雨や冬の乾燥など日本の環境に適した木材になると考えられています。家を支える木材は、じめじめする梅雨には水分を吸収し、乾燥する冬には水分を放出するからです。日本の風土に適応した国産材を希望する方が、注文住宅の希望者には多くいらっしゃいます。
日本は森林ゆたかな国です。しかしコスト優先で輸入木材が消費されていく結果、国産木材があまり用いられずに、山の手入れが行き届かないケースもあるようです。 地元の木材を用いることで周辺の山に手を入れることができ、地産地消で地域の活性化につながります。
注文住宅の素材の一つとして、国産材・地元材を選択肢に加えてはいかがでしょうか。
断熱材とは熱の伝導や放射を防ぐための素材です。北海道の寒い冬を快適に過ごすには、断熱性能の高い断熱材を選ぶことが欠かせません。
断熱材には、繊維系断熱材と発泡プラスチック系断熱材の2種類があります。
繊維系断熱材は、微細な繊維の間に空気を閉じ込め、熱の伝導を抑制します。天然素材として注目されているセルロースファイバーや羊毛は、繊維系断熱材です。
発泡プラスチック系断熱材とは、プラスチック素材の中に空気の泡を閉じ込めて、空気の層を作って断熱する素材です。
家の壁や床、天井、浴室の基礎部分などには、様々な種類の断熱材が用いられています。素材によって耐久性、難燃性、調湿性など性能や、費用が異なるため、それぞれの部位に適した素材を選択することで、寒冷地に適した住宅設計が可能となります。
施工会社が工務店とハウスメーカーに分かれることから、それぞれの特徴と理想の住まい・暮らしを照らし合わせられたうえで施工会社選びができるよう、おすすめを1社ずつピックアップしました。